医療保険が必要な女性はどんな人?その必要性とメリット・デメリットについて解説します

女性の医療保険 生命保険の選び方

医療保険が必要な女性とはどんな人でしょうか?

必要だとすると、どのような理由があって、メリット・デメリットはないのでしょうか?

保険業界22年の現役FPである私が、わかりやすく解説していきます。

女性にとっての医療保険の考え方

医療保険が必要な女性の特徴

医療保険が必要な女性の特徴として、

・30代以降の女性
・妊活を希望している女性
・女性特有の病気の心配がある女性

の3つが挙げられます。

独身に医療保険は必要?性別や未婚・既婚ごとに違う選び方を解説しますでも解説していますが、女性は個人差はありますが、30代から女性特有の病気にかかる確率が高くなります。

そして、妊活を希望している女性の中でも不妊治療まで考えている女性であれば、妊娠出産時に切迫早産での入院や帝王切開手術の可能性が高くなりますので、これらも保障対象としている医療保険は経済的な負担を考えたときに検討の余地があります。

おすすめの医療保険の選び方

女性疾病特約は必要ない

医療保険の検討をするとき、営業マンから女性疾病特約をすすめられることがあるかもしれませんが、この特約は保険会社として収益を上げることが目的で作られたものですので、付ける必要はありません。

よく勘違いされがちなのですが、女性疾病特約が付いていないと女性特有の病気が保障されないということはありません。

通常の医療保険の保障内容で、ケガや病気が保障されますが、この病気の中には「がん」「脳疾患」「心疾患」などと同様に切迫早産での入院や帝王切開手術、子宮筋腫や子宮内膜症などの女性特有の病気も含まれています。

女性疾病特約を付けても入院日額が数千円上乗せされるだけですので、新しい治療法が受けられるなどの特別なメリットはありません。

見舞金や健康ボーナスのある女性保険は本当にお得なの?

5年ごとに5万円のお見舞金をプレゼントします

このような嬉しい文言が並んだ保険もありますが、実はそこまでお得なものではありません。

ここで「プレゼント」されるお見舞金やボーナスの原資は、通常の医療保険よりも余計に上乗せされて、あなたが支払っている保険料です。

ですから、ボーナス的にもらえるものでもなく、ただ余計に支払った保険料が返ってくるというだけのことなのです。

医療保険を検討する際には、本当に必要な保障だけを選ぶようにしないと、余計な出費が増えてしまいますので気をつけましょう。

医療保険のメリット・デメリット

女性にとっての医療保険のメリット

特に女性専用の医療保険の場合、

・女性疾病に手厚い
・三大疾病になったら保険料免除になる
・見舞金や健康ボーナスがある

これらがメリットとして考えられます。

ただ、上でも解説している通り、保険料免除以外の項目については、そこまでお得なものでもないので、本当の意味でのメリットというのは違うかもしれません。

女性にとっての医療保険のデメリット

特に女性専用の医療保険の場合、

・保険料が割高である

というのがあります。

見舞金や健康ボーナスがあることで、通常の保険料よりも割高となります。

まとめ

医療保険の必要な女性の特徴は、30代以降の女性、妊活を希望している女性、女性疾病の心配がある女性でした。

ただし、加入を検討する際には必要のない特約まで契約しないようにすることを覚えておきましょう。

特に、保険会社の都合で開発された女性疾病特約やお見舞い金、健康ボーナスなどの甘い言葉につられないように気をつけましょう。