保険代理店で仕事をしていると、考えていたのと違うと思うことがあります。
このちょっとした気持ちが積み重なっていくと、心や体がストレスに耐えられなくなり退職を考えるようになります。
そこで、実際に代理店で働いていた私の経験から、「保険代理店を上手に辞める方法」について紹介したいと思います。
保険代理店の営業はつらい?辞めたい人の5つの理由
保険代理店は保険会社に勤務しているときよりも楽なイメージを持っている方がいるかもしれませんが、実際はそうでもありません。
私が代理店に勤務していた頃、辞めていった先輩や同僚などはその理由をこのようにいっていました(私も同意します)。
・営業ノルマがある
・「自爆」が定期的にある
・経費がかかり過ぎる
・損保の事故処理が不安
保険代理店の営業は激務が続く
損保代理店では、生命保険・損害保険どちらも取り扱うことができます。
そのため、特に損保で取り扱いのある自動車保険の契約が多いと、その事故対応に追われることが少なくありません。
特に、GWや年末年始などは車の事故が多く、私も家族で旅行中に何度も事故連絡があり、その都度保険会社や顧客とやり取りをし、その間は家族に待ってもらうということが度々ありました。
このように、損害保険の契約が多いと、休日でも急な仕事が舞い込みますので、プライベートでも気が抜けません。
私も代理店時代は、携帯を常に身近に置いておかなければいけないという義務感に常に襲われていました。
営業ノルマがある
代理店の営業にもノルマがあります。
実は、保険会社に勤務しているときよりもシビアな現実が待っているといっても過言ではありません。
代理店は乗り合っている(提携している)保険会社が多ければ多いほど、クリアしなければいけない予算が増えます。
予算がクリアできないと、翌年度からのコミッション率が下がり、報酬が減ってしまいますので営業マンにとっては致命的です。
また、その状態が続けば提携解除などもありますので、代理店にとって予算は絶対にクリアしなければいけないものですから、月末や年度末などは代理店から営業マンに対しての圧力が強くなる傾向にあります。
「自爆」が定期的にある
上でもお伝えした、保険会社の予算をクリアするために、必要とれば営業マンが「自爆」することも求められます。
少額ならと私もOKしたことがありますが、一度OKするとエスカレートしていきますので、回数が増えたり金額が高くなったりすることもあります。
気がつけば毎月何万円も自腹を切っていたという同僚もいましたが、結局は代理店から何のサポートも受けられずに退職していきましたので、「自爆」はできれば避けることをおすすめします。
経費がかかり過ぎる
代理店の営業は個人事業主ですから、営業にかかる経費はすべて自腹です。
交通費、飲食代、手土産代、出張のときの宿泊費などが毎月、想像以上にかかります。
交通費をかけて行った契約の報酬が1回の交通費以下だったなんてことを経験した人も少なくないでしょう。
お金をかけて営業をするのは簡単ですが、それは長く続きません。
できるだけお金をかけずに営業することも覚えていかないと、長く代理店での営業は続けられませんので気をつけましょう。
損保の事故処理が不安
これは、真面目なタイプの人に多い傾向にあります。
特に生命保険会社から代理店に転職してきた人に多いのが、損害保険への苦手意識です。
損害保険の事故処理・対応は専門的な知識が必要ですので、間違った対応はできないと不安になり、その結果、損害保険の契約を取りに行かなくなる人も少なくありません。
事故対応を間違えて顧客からクレームが入ったりしたら、余計に「自分には合っていない」と辞めたくなるかもしれません。
ただ、この問題は、専門知識をつけたり、事故対応に慣れるなどの勉強を続けることでしか解決の道はありません。
保険代理店を上手に辞めるために必要な5つのステップ
保険代理店を上手に辞めるには、経験上5つのステップが必要です。
- 退職意思は遅くとも1ヶ月以上前に伝える
- 進めている案件や保全関係などの引継ぎを終えておく
- 退職経験者に流れを聞いておく
- 給与や査定、戻入規定などを確認しておく
- 退職前に次の転職先を決めておく
退職意思は遅くとも1ヶ月以上前に伝える
進めていた案件やプロジェクト、対応中の事故処理などの引継ぎなどがありますので、遅くとも退職する1ヶ月前には退職意思を伝えることが必要です。
また、代理店側にも退職に対して必要な手続等がありますので、急に辞めたいといってもすぐに辞められるわけではありません。
スムーズに対象手続きを進めるためにも、なるべく早いうちに退職意思を伝えておきましょう。
進めている案件や保全関係などの引継ぎを終えておく
自分の案件や事故対応は最後までやり遂げるのが当たり前ですが、退職となるとそれができなくなることもあります。
そうならないためにも、早いうちから退職意思を伝え、周りに迷惑がかからないように引継ぎ作業を終えておきましょう。
もし引継ぎが終わらない場合でも、「誰に、何を、どのように、どうするべき」ということを顧客ファイルなどを使って細かく伝えておきましょう。
退職経験者に流れを聞いておく
退職の流れやそのときの雰囲気は、各代理店によって違います。
淡々と手続きを進めてくれる代理店もあれば、引き留めや嫌がらせをしてくる代理店も中にはあります。
どのように対応すればスムーズに退職できるかは、その代理店を退職した経験のある人に聞いてみるのが一番です。
もしう経験談が聞けなかったとしても、焦らずに、粛々と退職に向けて動いていくことで、無駄なエネルギーを使うことなく次の転職先に移ることができます。
給与や査定、戻入規定などを確認しておく
保険代理店の給与は、保険会社から代理店へ振り込まれるコミッションの時期の関係で2ヶ月遅れで営業の口座に振り込まれるのが一般的です。
いつまで給与が振り込まれるのか、査定はいつまで有効なのか、ボーナス査定などは影響するか、逆に戻入規定などに該当する契約があるかなどは必ず確認しておきましょう。
これをおろそかにすると、退職後に「あれ?おかしいぞ」と代理店とやり取りをしなければいけなくなり、無駄なストレスを抱えて次の仕事に向かうことになってしまいます。
退職前に次の転職先を決めておく
転職が決まるまでにかかる時間は1ヶ月から遅くとも3ヶ月といわれています。
これを逆算して考えた場合、退職する3ヶ月前から転職活動をすることが必要だと覚えておきましょう。
転職活動は、知り合いのつてを頼ったり、よりよい待遇の代理店を選ぶなど人それぞれです。
私の経験上もっとも効果的なのは、転職サイトに登録をして、今よりも待遇や環境の良い転職先をエージェントに探してもらうということです。
エージェントは経験豊かな目で、様々な転職候補をさがしてくれますので、その中から自分が気になる候補にアプローチすることができます。
大切なポイントは、1日でも早く転職活動をはじめて、退職前に必ず次の転職先を決めておくことです。
保険代理店で働いていた人におすすめの4つの転職先
保険代理店で働いていた人におすすめの転職先といえば次のようなところがあります。
- より待遇や環境のよい他代理店
- 自分の経験が生きそうな金融関係
- 営業経験が生きる不動産関係
- コミュニケーション能力が生きるサービス関係
新たな職場を探すには、まずはあなたの「強味はどこか」再確認する必要があります。
保険の営業に携わった経験があれば、最低限のマナーやコミュニケーション能力が携わっていますから、基本的にはどんな職種でもやっていけます。
その中で、あなたが興味のある分野や、強味が生かされそうな分野、ストレスなく働くことができる職場などを選ぶとよいでしょう。
必ず保険代理店を辞める前に、自分が次に進む進路(転職先)を決めておきましょう。
そのためには、少なくとも転職する半年前くらいまでには転職サイトなどで、自分の強みを生かせそうな企業を探しておくことがポイントです。
転職サイトは登録も簡単で無料ですので、自分の興味のあるものには早めに登録をして、まずは登録したサイトのエージェントと会って(面接で)情報交換などをしておくと、スムーズに転職の道が見えてきます。
以下は、各業種別のおすすめの転職サイトです。
ステップアップや同じ金融関係への転職ならこちら。
>>>【親身で丁寧なサポートに定評あり】転職エージェントのパソナキャリア
>>>【管理部門特化型エージェントNo.1】のMS-Japan
飲食・アパレルなどのサービス関係への転職ならこちら。
まとめ
保険代理店の仕事は大変なものがあります。
自分に合わない、体力が持たないなど、様々な理由で退職することになるのであれば、顧客や代理店に迷惑をかけないようスマートな形で退職しましょう。
人はいろいろなところで繋がっていますので、退職した代理店の同僚や上司が、次の転職先の顧客になることもあります。
そうなたときでも笑顔で対応できるように、上手に退職・転職しましょう。
あなたの実力ならハイクラス転職も!まずは無料登録!
「自分の実力がうまく発揮できない」
「もっと収入を上げることができるはず!」
「環境さえ整えば1000万円以上はできる!」
保険募集人の中にはそう考えている方も多いかと思います。
そんなあなたを待っているのは『ビズリーチ』のスカウト達(ヘッドハンター)です。
ビズリーチの求人は、金融関係はもちろんのこと、営業、マーケティング、ベンチャーなど、あなたの経験を必要としている企業がいっぱい。
まずは無料登録して、職務経歴書を作成してスカウトからのメッセージを受け取り、あなたの本当の評価を受け取ってみてください。