新卒に生命保険は必要?必要ない理由と「入るべき」といわれる本当の理由

新卒 生命保険の選び方

新卒で入った会社に、昼休みや仕事終わりになると保険会社の営業マンやセールスレディがやってきて、保険の勧誘を受けることがあります。

ただ、新卒の社会人に生命保険は必要ありません。

その理由と、営業マンに「入るべき」といわれる理由について解説しますのでご覧ください。

新卒に生命保険は必要ない理由

新社会人は保険に加入すべきリスクが少ないから

生命保険が必要な人とはどんな人なのでしょうか。

死亡保障・・・死亡した場合、家族の生活費などを保障するため
医療保障・・・病気やケガで入院や手術をしたときの治療費や生活費の補てん

では、新卒の社会人にこの2つの保障が必要でしょうか。

20代に生命保険は必要?間違えて加入しないためにあなたが知っておくべき保険の選び方でもお伝えしていますが、基本的に20代に大きな保障は必要ありません。

また、医療保障に関しても20代の入院率やがんの罹患率(がんにかかる確率)も低いので、必ず必要ということはありません。

このことは、20代の医療保険の必要性について、こちらの記事にまとめていますので参考にご覧ください。

20代に医療保険は必要か?保険業界22年の現役FPがその答えを解説します
20代で医療保険に入らなければいけない必要性はありません。その理由と必要な人の特徴などをわかりやすく解説します。

まだ収入が不安定だから

厚生労働省の「平成24年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、大学卒の男性で201.8千円 、女性で196.5千円となっていて、決して高い報酬を得ているとはいえません。

このような状況で、一人暮らしの家賃や生活費などを差し引き、交際費や被服費などの余裕資金を確保したうえで保険に加入すると、貯金ができなくなることも容易に想像できます。

新入社員は退職や転職の可能性もあるから

厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、新卒の3年目までの離職率は、大卒で約30%、短大卒や高卒ではさらに上がってきます。

参照:厚生労働省「新規学卒者の離職状況

新卒のおよそ3人に1人が3年目までに退職や転職の可能性があるということは、収入が途絶えたり、収入が下がる可能性があるということです。

生命保険は長期間継続することが基本です。

特に、「貯金代わりだから」といって終身保険などの貯蓄型の保険に加入してしまうと、退職によって収入が途絶えた場合、契約を継続することができなくなり、解約をすると損をしてしまいます。

スポンサーリンク

一般的に「入るべき」といわれる本当の理由

では、なぜ「社会人になったら生命保険に入るべき」といわれるのでしょうか。

そこには保険会社や営業マンによる仕組まれた罠があったのです。

「医療保険に入るべき」といわれる本当の理由

「社会人になったんだから、病気やケガで親に心配かけないように医療保険くらい加入しないとダメよ」

「医療保険なら月3,000円程度で入れるから、あなたでも加入できるでしょ?」

このように勧誘されることが多い医療保険ですが、なぜこうも安い保険を勧誘したいのか、本当の理由があります。

・医療保険は儲かるから
・医療保険の契約は取りやすいから
・医療保険でも契約がもらえたら「1件」になるから
・後に死亡保険に加入してもらうための布石

医療保険は保険会社にとっては「ドル箱商品」ともいわれ、各社がこぞって新商品を毎年リリースする理由がこれです。

また、営業マンにとっても「ドアノック商品」的な位置づけでとらえていることが多く、高単価派よりも足で稼ぐ「件数派」に多く見られます。

「死亡保障に入るべき」といわれる本当の理由

「社会人なんだから、自分の葬式代くらい(約300万円ほど)は責任取らないと」

「貯金代わりにもなるから無駄にはならない」

このように勧誘されることが多い死亡保険ですが、まず第一に、安く上げようとしたら葬式代は数十万円代でとり行うことも可能です。

また、貯金代わりになる終身保険は保険料が高く、長期の継続が条件ですので、新卒の社会人にはあまりおすすめできません。

営業マンが死亡保障を勧める理由としては、

・国内大手保険会社なら、メインの更新型の保険を売るため
・外資系保険会社なら、メインの貯蓄型保険を売るため

これらの理由があります。

どちらも、メイン商品を販売するための常套句であることに間違いありません。

「個人年金に入るべき」といわれる本当の理由

「将来のために個人年金に入ったほうがいい」

この言葉を使うときは、相手が保険に興味がないか、保険を嫌っている場合がほとんどです。

営業マンにとっては、個人年金保険を販売しても、ほとんど利益になりませんからあまり積極的に提案したくない商品です。

それでも、何も提案せずに帰るのは営業マンとしてどうなのかということもあり、個人年金保険を提案するというイメージです。

まずは貯金をすることからはじめましょう

これらのことからもわかる通り、新卒に生命保険はほとんど必要ないといえます。

それでも加入したいという人は、FP資格のあるファイナンシャルプランナーに相談し、必ず複数の保険会社の商品を比較するようにしましょう。

ただ、それよりも新卒の社会人であれば、まずは貯金することを意識できるようにしましょう。

貯金する額を収入から差し引いた額で生活するリズムを作れるようになれば、自然とお金は貯まっていきます。

逆に、余ったら貯金しようと思っていたらいつまでたっても貯金はできません。

貯金ができるようになれば、

・結婚資金も貯められる
・自動車購入資金も貯められる
・交際費、趣味が増える

など、使い道や夢が広がります。

まとめ

これまでお伝えした通り、基本的に新卒に生命保険は必要ありません。

新卒であれば、保険に加入するよりも貯金ができる体質を作ることのほうが大切だからです。

もし、しつこい勧誘にあってしまったら、こちらの記事を参考にしてください。

これを使えば、上手に勧誘を断れますのでおすすめです。

セールスレディの保険勧誘の上手な断り方
セールスレディから保険の勧誘を受けたら、4つの上手な断り方を実践しましょう。1つ「FPから加入している」、残り3つもわかりやすく紹介していますので参考にしてください。
外資系保険の勧誘の上手な断り方
外資系の保険の勧誘の上手な断り方は3つあります。ひとつは「頼りにしている担当がすでにいる」と伝えること、そして残りの2つもわかりやすく解説していますのでどうぞ最後までご覧ください。

世界でも有名なお金の専門家に無料で相談したいなら「マネー健診」がおすすめ

「すきま時間に気軽に保険相談がしたい」と思っているあなたにおすすめなのが、「マネー健診」の無料保険相談です。

保険相談ランキングが近い将来「上書き」されるかもしれない、保険相談界でも注目の存在です!

マネー健診は、無料保険相談の中でも「唯一」、世界中のFPの中でTOPに君臨する集団『MDRT』のメンバーで構成されているFP組織で、営利目的ではなく「顧客重視100%」で活動する人間性にも優れたメンバーのみが集まっています。

「営業されたくない」
「でも保険相談は信頼できる人にしたい」

という方はぜひ一度、経験豊富で世界的に信頼できるMDRTのみが在籍する「マネー健診」にご相談ください。

もちろんオンラインでも無料で保険相談できますので、すきま時間に保険相談したいという方にもおすすめです。