保険会社や代理店に入社して、会社の方針に疑問を持ったことはありませんか？
「この保険は本当に売らないといけないの？」「無駄なものを提案することにならない？」そう感じたときは、以下の対処法を参考にしてみてください。
売り方が自分と合わないとき
営業方法が合わない
自分は紹介中心で営業したいのに、会社は飛び込みやテレアポをするように指示される。
自分の営業スタイルを貫きたいなら、成績を残すしか道はありません。
会社を納得させるだけの「数字」を残して、自分の生き残る道を確保しましょう。
生保中心か損保中心か
生命保険会社出身のため、代理店でも生保中心でやっていきたい。
ただ、会社は損保中心の代理店なので、これからは損保中心でやってほしいとのこと。
この問題は、代理店選びをする段階で解決しなければいけない問題ですので、もし入社後に何かしらの変更があって選択を迫られたとしたら、そこで生き抜いていくために損保の知識も増やす努力をしていきましょう。
損保はコツコツ続けることで、コミッションが積みあがるので安定収入に繋がります。
事故対応も慣れてくれば問題ありませんので、挑戦してみる価値は十分にあります。
自分の信条と合わない
話を聞いているうちに、見込み客の求めているものが保険で解決するよりも、別のもの（例えば証券など）のほうが最適だと判断する場合があります。
私は、そういうときは無理に保険は勧めませんでした。
ただ、会社としては「追及が足りない」「ニーズ喚起が足りない」と営業マンを責めることがあります。
そんなときは無理をして保険を勧めたりせず、次の見込み客へアプローチ先を変えましょう。
保険を提案しなかったとしても、その答えに納得してくれた見込み客は紹介を出してくれたり、タイミングが合ったときに別の保険に加入してくれたりします。
本当に良いものだけを売りたいとき
単価を上げるために必要のない保険を売るようなことはしない
会社は予算を達成するためには非常な選択をするときがあります。
月末や年度末に予算達成まであと少しというとき、単価を上げるために必要のない保険まで抱き合わせで提案するようにいわれたりもします。
もちろん本当に見込み客にとって必要な保険であれば提案しますが、必要ないものであれば売る必要はありません。
当たり前ですよね、それでは顧客第一になりませんから。
そんなときは、新しい見込み客を探してどんどんアプローチしていきましょう。
そうすることで、一人の見込み客に負担をかけることなく、本当に保険が必要な見込み客に適正な保険を提案できることだけでなく、自分自信の心の平穏も保つことができます。
特定の保険会社の商品を優先的に販売しない
例えば、リーズ案件を折半型で営業に取り入れている場合、代理店にもなっているリーズ業者と成功報酬が折半になるため、リーズ業者が取り扱っている保険会社の中から商品を提案しなければいけないという制約が出てきます。
リーズ案件を扱う際には、これらの条件をしっかりと確認し、納得いかないようなら自分の営業に取り入れないことも検討しましょう。
また、代理店が保険会社とボーナスを条件に、その保険会社の商品を優先的に販売するようなキャンペーンも頻繁に行われることから、「中立の立場で」といっておきながら特定の保険会社の商品を優先的に販売することは少なくありません。
このようなキャンペーンは魅力的ですが、しっかりと顧客の立場で「何が本当に必要なのか」を考えて行動するようにしましょう。
ノルマに足りない商品を優先的に販売するようなことはしない
保険会社も代理店もノルマや予算があり、月末や年度末には不足部分をどう補うかでピリピリとした雰囲気が漂います。
このような”お願い”は日常茶飯事です。
知り合いに保険加入をお願いしに行ったり、家族に加入してもらったり、自爆（自腹で加入する）したり、することは当たり前になっています。
ただ、このようなことは一度経験してしまうとキリがありません。
何度も何度も家族や知り合いにお願いしていたら、あなたの信用はなくなってしまうでしょう。
何度も自腹を切っていたら、あなた自身の余裕もなくなって家族に迷惑をかけることに繋がります。
そうならないためにも、ノルマが足りないからといって、むやみに誰かにお願いしたり自爆するようなことは絶対にやめましょう。
そのときは会社に「ありがとう」といわれるかもしれませんが、それは「犠牲になってくれてありがとう」の意味ですから間違えないようにしましょう。
まとめ
会社の方針と自分の信条が合わないとき、「これは本当にやるべきことなのか」とあなたの胸に聞いてみてください。
そして、自分自信が納得しないようなら絶対に無理はしないでください。
「誰もがやっていること」と無理やり自分を納得させるようなことをしていたら、心があっという間に壊れてしまいます。
保険業界の離職率が8割を超える理由はこのあたりにもあります。
あなたが健全にこの仕事を続けられるように、あなたの心を大事にしてください。
