生命保険に加入するときは、無選択型など一部の保険をのぞき必ず告知や医師の診査が必要になります。
この告知で嘘をついて記入したり、間違った情報を記入したり、記入すべき情報を書かなかったりすると、最悪の場合保険に加入できないこともあります。
そうならないために、保険加入の告知の際に気をつけるべき6つのポイントについて紹介したいと思います。
これから保険加入を検討している方は必ず確認しておきましょう。
病名は正式なものを記入すること
症状だけでなく、正式な病名の記入も必要です。
また、症状については、部位・左右どちらか・上下どちらかまで記入するようにしましょう。
- 「胃が痛い」ではなく、胃潰瘍やウィルス性胃腸炎ではないか
- 「血圧が高い」ではなく、高血圧ではないか
正式な病名を記入しないと、保険会社は「もしかしたら重大な病気かもしれない」という判断をして、保険の加入を断ることがあります。
診断日はいつか?治療開始日はいつか?最初の症状を自覚したのはいつか?
病気と診断された日あるいは治療を開始した日はいつか、必ず記入しましょう。
また、医療機関を受診したきっかけも大切なポイントですので、必ずそのきっかけを記入しましょう。
- 「痛みがあって〇〇病院を受診」
- 「健康診断で引っ掛かって再検査を〇〇病院で行った結果、現在投薬治療中です」
この、「きっかけ」や「日時」を詳しく記入することで保険会社が判断しやすくなり、保険加入のハードルがぐんと下がります(経験により)。
完治したのはいつか?あるいは最後に症状があったのはいつか?
主治医から「もう治療の必要はありませんよ」といわれた日(終診)を、完治した日がわからないときは症状が治まった時期を記入しましょう。
もし自分の判断で通院をやめた場合には、その理由を必ず記入しましょう。
- 「平成〇〇年〇月〇日、医師から終診でいいといわれた」
- 「痛みがなくなったため平成〇〇年〇月に通院をやめた」
完治時期が記入されていないと、保険会社は「まだ症状がある」と判断して保険加入が難しくなります。
治療内容は詳細まで記入すること
どんな治療をしているか(したか)は必ず詳細まで記入しましょう。
- 検査
→ どのような検査をしたか(定期健診か医師にすすめられたか)、また検査によっては入院することもあります。 - 投薬
→ 具体的な薬剤名、種類(飲み薬か塗り薬かなど)、服用期間を記入します。 - 手術
→ 手技・術式名を記入します。正式な術式名がわからないときは、わかる範囲で詳細に記入して、併せて入院をした場合にはその入院期間を記入します。
このように、治療内容を記入するときに大切なことは、正確な情報を記入することと同時に、わからない場合でもわかる範囲で書くということです。
例えば、「全身麻酔をして、腹腔鏡手術、その後は2週間入院して投薬治療を行った(〇〇病院)」などと記入します。
医療機関名を忘れずに記入すること
どのような病院(医療機関)にかかったかは、実は大変重要な情報です。
大学病院なのか、市立病院なのか、診療所なのか、診療科目はないか・外科・整形外科・皮膚科なのか、これらの情報もできるだけ詳しく記入します。
- 「〇〇大学病院で精密検査をし、その結果△という投薬による治療を開始。2週間の入院のすえ、平成〇〇年〇月に退院して現在は完治」
- 「〇〇クリニックにて△△という投薬治療を行い、平成〇〇年〇月に通院が終わり、現在は経過観察中」
医療機関名が告知書に書いていないと、「告知漏れ」ということを保険会社に指摘され、もう一度記入するように促されますので保険に加入する時期が遅れてしまいます。
治療中(現症)なのか完治(既往症)なのかを記入すること
病気によって保険に加入できるかどうかは、治療中(現症)なのか完治(既往症)なのかで分かれます。
- 完治していれば加入可能
- 現在も継続して治療中であれば加入可能(治療していなければ不可)
- 検査で指摘されていても治療の必要がなければ加入可能
例えば、高血圧の場合は薬を飲んで継続的に治療しているのであれば医療保険に加入できますが、もし治療していなければ加入できない可能性が大きくあります。
例えば、風邪の症状は重大な疾患の初期症状と区別がつかない場合もあるため、治療中に告知をすることは避けて、完治してから申込することをおすすめします。
まとめ
生命保険に加入する際に必要となる告知は、加入したい方にも保険会社にとっても非常に大切なものです。
このページで紹介した告知の書き方を知らずに「まあこんなものか」「これくらいでいいか」という気持ちで記入してしまうと、保険会社に保険の加入を断られてしまうことも少なくありません。
これから保険の加入をしようと検討している方は、必ずこのページで紹介した6つのポイントを覚えておいてください。