ドアノック商品はどちら?医療保険よりもがん保険のほうが売りやすい理由

医療保険とがん保険 営業方法

あなたが生命保険の営業マンなら、医療保険とがん保険はどちらが売りやすいですか?

実は、医療保険よりも今はがん保険のほうが売りやすい時代になってきています。

その理由とがん保険とセット販売しやすい保険について解説しますのでご覧ください。

医療保険が売りやすかった時代の理由

1990年代にはじまった金融自由化

医療保険やがん保険の販売は、2000年12月までは外資系生保会社と一部の中小生保のみに許されており、国内大手生保会社や損保会社は販売することができませんでした

医療保険単品としては、1974年11月のアメリカンファミリーの「がん保険」を嚆矢として、アリコジャパン(1976年2月)、日本団体生命(1976年5月)の3社のみが販売をしていましたが、医療保障分野への需要の高まりにともない各社が進出をはじめました。

金融自由化により、2001年度から医療保険市場は急速な拡大をみせ、生保、損保、共済など競合の激化や、新商品の発売が相次ぎ、この頃から保険会社も医療保険に注力するところが増えてきました。

特約から単品の医療保険の販売へ

それまでは死亡保障に医療特約をつけて10年の自動更新がメインであった国内生保に対抗して、外資系生保やカタカナ生保が単品の医療保険を販売するようになりました。

そして、複数の保険会社と乗り合う保険代理店の台頭により、単品の医療保険の販売に力を入れる保険会社とタッグを組み、販売件数を著しく増やしていきました。

ドアノック商品としての医療保険

営業マンにとって、医療保険は死亡保険と比べて保険料が安く、見込み客に提案しやすい商品でした。

そして顧客にとっても、ケガや病気という誰にも起こりやすいリスクをカバーする保険としてイメージしやすく、最初に加入する保険として手が出しやすいものでした。

営業マンによっては、質より量ということで、単価の低い医療保険を足で稼ぐ営業方法を集中して行うことで、安定収入と解約や失効によるマイナスのバランスを取るというスタイルで活躍するケースも増加しました。

飛び込みによる医療保険の販売がそのひとつです。

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今、がん保険のほうが売りやすい理由

がん保険のニーズが高まっている背景は高齢化

「3人に1人ががんになる」

そういわれていた時代から、今は

「2人に1人ががんになる」

という時代になってきました。

がんは加齢とともに発症リスクが高まるものがほとんど(一部はそうでないものも)ですので、平均余命が挙がれば上がるほどがんの罹患率は高くなるのは当然です。

こういったことから、保険会社各社はがん保険の開発・販売に注力し、先ほどのような「2人に1人ががんになる」という不安を煽るトークにより顧客のがん保険のニーズも高まっていることが背景にあります。

医療保険に加入できなくてもがん保険に加入できるケースが多い

加齢によってどんどん健康になっていくという人はいません。

高齢化によって医療保険やがん保険のニーズが高まっている中、健康状態によっては医療保険に加入できない人も増えてきています。

限定告知型など、健康に不安のある人でも加入できる保険もありますが、保険料が割高なこともあり、加入を見送るケースも少なくありません。

そんなとき、健康状態によっては無条件でがん保険に加入できる場合があります。

がん保険の告知書は医療保険と比べて告知項目が3項目と少なく、医療保険では該当していた健康状態でも、がん保険であれば不問とされる場合があるからです。

ですから、特に働き盛りの男性や結婚適齢期の女性などには、医療保険と一緒に必ずがん保険のパンフレットを準備しておくと良いでしょう。

初訪の段階で見込み客の健康状態がわかれば、早い段階でがん保険に切り替えることも可能になり時間の無駄もなくなります。

販売しやすいのはがん保険と個人年金保険のセット

2018年現在、ドアノック商品として販売しやすいのはがん保険と個人年金保険のセットです。

特に生命保険の営業をはじめたばかりの人におすすめです(もちろん医療保険も準備しておきましょう)。

個人年金保険は予定利率も下がり、また募集人(営業マン)の手数料もあまり高くありませんが、それでも「損をしにくい商品」ということで、見込み客にすすめやすいのでおすすめです。

断られるのが怖い、掛け捨ての商品は提案しにくいという人は、個人年金保険をきっかけに次にがん保険とステップアップしていくことも検討しましょう。

見込み客の年齢によって提案しやすい商品も変わってきますので、このあたりをリサーチして営業活動をはじめると良いでしょう。

まとめ

このように、がん保険は医療保険と同様もしくはそれ以上に売りやすい商品です。

しっかりと見込み客にリスクやそれをカバーできる保障内容を説明できるように、パンフレットや約款は必ず隅々まで目を通しておきましょう。

そして、がん保険と個人年金を軸にドアノック商品として活用し、追加契約や紹介を得られるように戦略を練って自分の市場を広げていきましょう。