バンコクはひったくりが多発している!タイで被害に遭ったら海外旅行保険で補償される?

バンコクのひったくり 損害保険の請求の仕方

タイは「微笑みの国」、バンコクは「天使の都」といわれていて、諸外国と比較して安全なイメージがありますが、法制度、文化背景、風俗習慣等が異なる「外国」であることを忘れてはいけません。

そこで、ひったくりやスリの被害が多発しているバンコクの治安状況や、もし被害に遭ってしまったときの海外旅行保険について解説します。

タイ・バンコクはひったくりやスリなどの軽犯罪が多発している

バンコクで日本人が巻き込まれやすい犯罪

タイ警察が発表した2017年の犯罪統計によれば、殺人事件(未遂含む)が3,900件、傷害事件が10,390件、強姦事件が2,279件、強盗事件が140件、盗難事件等が28,270件発生しています。

また、銃器不法所持事案では24,039人、薬物犯罪事案では271,535人が検挙されており、薬物や銃器の氾濫が殺人事件(未遂を含む)などの凶悪事件の多発の要因とも言われています。

タイにおいて日本人が巻き込まれる被害の多数は窃盗、詐欺等が中心ですが、最近では日本人が殺人事件・強盗致傷事件などの凶悪事案に巻き込まれる事例も報告されています。

タイにおける凶悪事件発生率は、日本と比べても非常に高い水準で推移していますので、十分注意してください。

バンコクではひったくりやスリなどの軽犯罪が多発している

バンコクでは、特に日本人相手に以下のようなひったくりやスリの被害が報告されています。

・歩行中、二人乗りのバイクがすれ違いざまに手提げカバンやショルダーバックをひったくり逃走する(前から来るバイク、後ろから来るバイクを問わない)。

・トゥクトゥクに乗車中、後方から来たバイクがバッグなどをひったくり逃走する。

・市場などの人ごみや電車内などで複数の人物に取り囲まれ、鋭利なものでバッグを切られ、または鞄のチャック等を開けられ、財布等の貴重品を盗まれる。

日本人は大金を持っている、高価なものを持っているというイメージがありますので、観光客の中でも特にターゲットにされやすいので注意が必要です。

ひったくり被害は海外旅行保険の補償の対象

ひったくりは携行品損害で補償される

海外旅行中にひったくりの被害に遭ってしまったとき、海外旅行保険の携行品損害で補償されます。

携行品損害は、盗難や突発的な事故などによる損害を補償するもので、ひったくりもその対象に含まれます。

保険金の請求には、現地警察への盗難届と、警察で発行してもらう盗難証明書が必要になります。
帰国したら、盗難証明書をもとに保険会社に保険金の請求を行いますので、ひったくりの被害に遭ったら必ず現地の警察へ行くようにしましょう。

海外ではスマートフォンを狙った盗難・犯罪も多発していますので、日本で普通に行われている「歩きスマホ」は格好のターゲットになりますので絶対にやめましょう。

ただし現金の盗難は補償の対象外

ひったくりの被害は携行品損害の補償対象ですが、バッグや時計・財布などが対象となります。

ただし、「現金」「キャッシュカード」は補償の対象外ですので注意が必要です。

保険会社でも以下のように取り決めがされています。

現金・小切手・クレジットカード・プリペイドカード・電子マネー・商品券・定期券・義歯・コンタクトレンズ・稿本・設計書・図案・証書・帳簿等の書類・データ、ソフトウエア等の無体物・サーフィン等の運動を行うための用具等は含みません。

現金盗難を補償するなら「通貨盗難補償特約」がある海外旅行保険を選ぶ

もし、海外旅行中の現金の盗難も補償の対象とするなら、「通貨盗難補償特約」のある海外旅行保険を契約する必要があります。

2018年10月現在、この通貨盗難補償特約のある海外旅行保険を販売しているのは、エイチ・エス損保だけですので、旅行前に補償内容を検討しておくと良いでしょう。

まとめ

バンコクでは、ひったくりやスリなどの軽犯罪が多発しています。

楽しい観光にするためには、危険な場所に立ち入らない、大金を持ち歩かない、貴重品は身に付けておく、大きな荷物から目を離さないなどの注意が必要です。

もし実際に被害に遭ってしまったら、海外旅行保険の携行品損害で補償されますので、必ず旅行前に補償内容を確認しておきましょう。