グアムで置き引き被害が多発!グアムの治安と置き引きに対応する保険について解説します

グアムの置き引き 損害保険の請求の仕方

日本から飛行機で約3時間で行けるグアムは、海外旅行の定番中の定番です。

観光客の約90%が日本人ということもあり、日本語が通じるところも多く、治安も悪くないというイメージがありますが、実はスリや置き引きなどの軽犯罪が多発していることはあまり知られていません。

そこで、グアムで多い犯罪や実際に被害にあったときの保険について解説します。

グアムの治安は悪くないが置き引きなどの軽犯罪は多発している

外務省の海外安全ホームページによれば、グアムでの治安は日本と比べて良いとは言えません。

窃盗などの一般犯罪は依然として後を絶たず、殺人・強盗などの凶悪事件も発生しているので注意が必要です。

グアムで日本人が狙われやすい犯罪

以下は、過去にグアムで日本人が巻き込まれた犯罪の一部です。

・2013年2月、現地在住の男が車で歩道を走行し、十数名の歩行者をはねた後、車から降りてナイフで歩行者に無差別に切りつけ、日本人旅行者十数名が死傷。

・ビーチの駐車場に車を停めていたところ、何者かに窓ガラスを割られ、中にあった荷物が盗難にあった。

・グアム北部のビーチへレンタカーで走行中、突然ジャングルから銃を持った男が現れ、車を奪われた。

・深夜、ホテル近くの路上を歩いていたところ、車に乗った2人組の男にバッグをひったくられた。

・ビーチでカメラのシャッターを押してくれると声をかけてきた男に写真撮影を依頼したところ、近くに置いてあった荷物を持ち去り、仲間の車に乗って逃走した。

特に「置き引き」被害に遭う人が多い

ビーチやレストラン、ホテルのロビーなどで、ほんの少し荷物から目を離した隙に、置き引きに遭う事例が多発しています。

個室トイレの扉にバッグをかけて用を足していた時に、扉の向こうから手が伸びてきてバッグを持ち去られたなどというケースも報告されていていますので、空港、ホテル、レストラン等では、貴重品は必ず身につけるか手で持つなど、大きな荷物からも絶対に目を離さないことが大切です。

置き引きは海外旅行保険で補償されるの?

盗難は海外旅行保険の携行品損害で補償

海外旅行中に持ち物などが盗難に遭ったとき、補償してくれるのは海外旅行保険の携行品損害です。

携行品損害は、盗難や突発的な事故などによる損害を補償し、バッグや時計・財布などがその対象となります。

保険金の請求をするには、まず現地の警察に盗難届けを提出し、盗難証明書をもらう必要があります。

帰国後に、盗難証明書を保険会社に提出することで保険金の請求をします。

携行品損害は、「現金」「クレジットカード」は補償の対象外です。

しかし「置き引き」は補償の対象外

携行品損害では、「置き引き」は補償の対象外となっています。

実際に、どの保険会社の取り決めでも、以下のように「保険金が支払われないケース」として記載されています。

携行品の置き忘れまたは紛失
※置き忘れまたは紛失後の盗難を含みます

置き引きは、この「置き忘れまたは紛失後の盗難」に含まれますので補償の対象外となります。

ですから、貴重品は必ず身に付けておき、大きな荷物やお土産などから目を離さないように注意しましょう。

まとめ

比較的治安が良いという印象のグアムですが、スリや置き引きなどの軽犯罪は多発しています。

特に日本人観光客が狙われやすい傾向にありますので、必ず自分の荷物から目を離さずに、貴重品は身に付けておくようにしましょう。

また、海外旅行保険の携行品損害は「置き引き」は補償の対象外ですので、楽しく観光するためにも犯罪に巻き込まれないように注意しましょう。