はじめて地震保険の請求をするとき、どのように請求をしたらいいのかわからないという人も少なくありません。
そこで、具体的にどのように請求し、保険会社とどのような話をしたらいいのかを解説しますので参考にしてください。
地震保険の具体的な請求の仕方
被害状況を確認する
まずは損害がどの程度のものかを目視で確認します。
その際には、壊れた箇所でケガなどしないように注意しましょう。
外から見て大丈夫でも、壁の内部に亀裂が入っている場合もあります。
少しでも壊れた部分を見つけたら、専門家(鑑定人)による判定に委ねるために早急に保険会社や代理店へ連絡を入れましょう。
被害状況を写真に撮っておく
被害状況は日に日に変化していきます。
「現場保存」という意味合いからも、どこにどれくらいの被害を受けたかの証拠を残しておく必要があります。
写真は、画質の悪いものでなければ、スマホで撮って印刷したものでも構いません。
しっかりと鮮明に損害の程度がわかるのであれば、どのようなカメラでも問題はありません。
基本的には、損害の程度は鑑定人がすべてチェックしますが(所要時間は1~3時間程度)、まれにいい加減な鑑定人もいますので、そのようなときに写真があると助かります。
実際に、鑑定人が現場を訪れた際に気がつかなかった場所を、住人が写真をもとに報告して保険金の支払いに影響があったというケースもありました。
ただ、一般的には鑑定人がいい加減だとしても、別の鑑定人に替えてもらうことはできませんので、契約者もしっかりと立ち会うようにしましょう。
保険会社や代理店に保険金請求の連絡を入れる
現場の写真を撮って現像したら、速やかに保険会社や加入した代理店へ連絡を入れます。
大きな震災の後などは、保険会社も代理店も事故対応に追われ、なかなか電話がつながらない場合もあります。
そんなとき、もし営業担当がいるのであれば、そちらに電話をするかメールで問合せをしたほうが早いケースもあります。
損害保険会社の連絡先一覧
被災後は、保険会社の連絡先がわからないこともあるかと思います。
もしものときに、次の国内大手損害保険会社の連絡先一覧を参考にしてください。
朝日火災 0120-120-555
エース損保 0120-011-313
共栄火災 0120-044-077
0120-044-787(自動車)
ジェイアイ傷害火災 0120-395-470
セコム損保 0120-210-545
セゾン自動車火災 0120-251-024
ソニー損保 0120-715-155
0120-303-709(自動車)
0120-101-870(医療)
損保ジャパン日本興亜 0120-727-110
0120-256-110(自動車)
大同火災 0120-091-161
東京海上日動 0120-119-110
日新火災 0120-257-474
日立キャピタル損保 0120-777-640
三井住友海上 0120-258-189 0120-258-365(自動車)
AIG損害保険会社 0120-01-9016
日本震災パートナーズ 0120-431-909
保険金請求の際に保険会社から聞かれること
事故原因(地震の発生した日)
まず第一に、「地震による被害」であることを伝えます。
そして、その地震がいつ発生したものか(平成〇〇年〇月〇日)を伝えます。
この正確な日時は大切なポイントで、これがいつかわからないと保険金請求は受け付けてくれません。
保険会社は、該当するであろう地震で、その地域でどれくらいの被害が出ているのかを正確に把握していますので、嘘の日付を伝えたとしても「その地震では被害は報告されていません」と一蹴されてしまいますので注意が必要です。
ただ、物件の被害に後から気がつく場合もあります。
そんなときでも。保険法によって事故から3年以内であれば時効が成立していませんので、あわてずに確認してみると良いでしょう。
被害状況
・どれくらいの損害か(亀裂の数、折れた柱の本数、家の傾きなど)
これらをなるべく詳しく報告します。
ただ、詳しくわからなくても保険金の請求ができないわけではありません。
そんなときは、まずそれ以外の項目(地震発生日、いつ気がついたか)について報告し、被害状況については鑑定人に任せるようにしましょう。
いつ被害に気がついたか
「いつ被害に気がついたのか」
これは、上でもお伝えした保険金請求の時効に関わります。
被害に気がついて保険金請求をするのが、事故(地震)発生から3年が経過してしまえば、保険金請求の時効を過ぎてしまいますので覚えておきましょう。
まとめ
地震保険の請求をするとき、初めて請求をするという人がほとんどだと思います。
ですから、何をどうすればいいのかがわからないという意見が多く見られます。
ただでさえ、地震被害の対応で精一杯だと思いますので、まずは身の安全を第一に確保し、落ち着いてから今日紹介した手順で地震保険の請求を行ってみてください。
もし保険金の請求に困ったら、苦情や相談に乗ってくれる公的な機関である「そんぽADRセンター」というものがありますので、こちらに相談してみましょう。