飼い犬が他人を噛んでしまったとき個人賠償責任保険で補償されないケースがあるって本当?

飼い犬 損害保険の請求の仕方

もしあなたが飼っている犬が、散歩中に誰かを噛んでしまったら・・・

もし相手が賠償を求めてきたら、あなたは対応できますか?

そこで、このようなトラブルを起こしてしまったときの対処法について解説します。

また、補償されないケースもありますのでその点も必ず覚えておきましょう。

飼い犬が他人を噛んでしまったときは個人賠償責任保険で対応できる

個人賠償責任保険の補償内容

飼い犬が他人を噛んでしまったときは個人賠償の補償の対象です。

個人賠償責任保険は、単体もしくは特約として加入することができます。

その補償内容は次の通りです。

  • 日常生活に起因する偶然な事故
  • 居住に使用する住宅の所有、使用または管理に起因する偶然な事故

これらの事故により、他人にケガ等をさせたり、他人の財物を壊して法律上の損害賠償責任を負う場合に、1事故について保険金額を限度に保険金を支払います。

実際に個人賠償責任保険の補償対象となるケースは、日常生活を送る中で意外と当たり前のように存在しています。

以下はその一例です。

自転車で他人にぶつかってケガをさせた(死亡させてしまった)
・飼い犬が他人を噛んでしまった
旅行中にホテルの備品を壊してしまった
・キャッチボールをしていて他人の車にキズをつけてしまった
・ゴルフプレー中に自分が打ったボールが他人に当たりケガをさせた
・配偶者が立食パーティーでトレーに乗せていた食事をこぼし他人のドレスを汚した
・マンションで洗濯機から水がもれ、下の階の戸室に被害を与えた
 など

このようなトラブルで、実際に修理費用や治療費などが発生した場合に補償対象となります(賠償責任が発生したとき)。

実際にトラブルが発生したとき、相手方(保険会社含む)との交渉をスムーズに行うための「示談交渉サービス」も今ではほとんどの会社でつけているので安心です。

気をつけたい!補償対象外のケースとは

個人賠償責任保険は、上のようなケースでも対象外となってしまうケースもあります。

それは次のようなケースのときです。

・同居の親族間における損害は、補償の対象外
・契約者、被保険者などの故意によって生じた賠償損害
・借りた物や預かった物に対して生じた賠償損害(友人から借りたデジタルカメラを落として壊した場合などは「受託物賠償保険という別商品で対象」)
・職務遂行に直接起因する賠償損害(業務としてのビル塗装作業中に、通行人にペンキをかけてしまった場合など)

特に多いのが、親族間の間のトラブルと他人から借りたもののトラブルです。

これらは補償対象外ですので注意しましょう。

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個人賠償責任保険のお得な加入方法

自動車保険や火災保険に特約としてつける

個人賠償責任保険は、それ単体で加入することもできますが、どんどん販売している保険会社が現症していて、今ではほとんどの会社で取り扱いを行っていません。

しかし、自動車保険や火災保険、傷害保険などに特約としてつけることができて、特約の方が保険料も安いのでそちらのほうがおすすめです。

保険料は月額100円程度で、保険金額の上限は国内の事故で無制限、海外でも1億円程度補償されますのでお得です。

補償範囲が家族全員なので加入前に誰が加入しているかを確認する

個人賠償責任保険の補償は、一言でいえば「家族全員」です。

契約者と同居の家族、または別居の未婚の子

家族で誰か一人が個人賠償責任保険に加入していれば、この条件に当てはまる家族は全員補償されることになります。

ですから、個人賠償責任保険に加入することを検討する際には、まず家族で誰か個人賠償責任保険に加入していないかどうかを確認しましょう。

まとめ

飼い犬が他人を噛んでしまったとき、そして損害賠償責任を負うことになったとき、個人賠償責任保険に加入していればその治療費などは補償されることになります。

いくら訓練されている犬でも、万が一のときがありますので、飼い主は必ず個人賠償責任保険に加入しておきましょう。

ただし、補償されないケースもありあすので、必ず補償内容を確認しておきましょう。