子どもが産まれたら学資保険に加入しなければいけない?
でも保険料を支払う余裕がない・・・
どうしても学資保険に加入しなければいけないのでしょうか?
今日はそんなあなたの悩みを解決したいと思います。
無理をして学資保険に加入する必要はない
結論からいえば、無理をして学資保険に加入する必要はありません。
もちろん学資保険に加入しないよりはしたほうが良いですが、もし保険料を支払う余裕がない場合には無理をすることはありません。
その理由は2つあります。
- 保険会社は「売る」のが仕事
- 利率も以前と比べて良くないから貯めにくい
保険会社は「保険を売る」のが仕事
当たり前のことですが、保険会社は「保険を売る」ことが仕事です。
学資保険にも同じことがいえますし、保険会社だけでなく郵便局の販売している学資保険も同様です。
営業マンは「子どもが産まれたら学資保険は親の義務です」といいますが、そんなものは義務でもなんでもありません。
学資保険は営業マンにとってドアノック商品のひとつで、学資保険を販売することで顧客との繋がりを持ち、他の保険の提案へと繋げる狙いがあります。
加入が無理なら、しっかりと断ることも必要です。
保険の勧誘の断り方については、勧誘の断り方というカテゴリにまとめていますので、参考にしてみてください。
利率も以前と比べて良くないから貯めにくい
2017年4月から5月に行われた保険料率の改定にともなって、学資保険の利率(予定利率)も下がりました。
例えばアフラックの学資保険の場合、改定前(105.20%)と改定後(96.20%)では1割近くも下がり、いわゆる元本割れを起こしています。
そもそも学資保険の利率はもっと良いものが多く、「200万円預ければ300万円返ってくる」ようなものまでありました。
しかし、不景気などの影響もあって、利率が良いものでも支払った保険料に少し上乗せしたくらいのもので精一杯です。
加入しないよりはしたほうが有利ですが、それでも必ず加入しなければ損をするというようなものでもありませんので覚えておきましょう。
まずはできるとことから積立をはじめましょう
学資保険に加入しなくても、子どものためにできることはあります。
そのための3つのポイントを紹介します。
終身保険や個人年金でも積立は可能
お金を貯める機能があるのは学資保険だけではありません。
終身保険や個人年金、一時払い系の保険など、貯蓄性のある保険はたくさんあります。
学資保険の代わりに他の保険に加入しなければいけないというわけではりません。
まずは今加入している保険の中に貯蓄性のある保険がないかを確認してみてください。
そして、もし終身保険や個人年金などの保険に加入しているのであれば、学資保険の代わりとして考えても良いかもしれません。
ただし、終身保険にも注意すべきポイントがありますので、詳しくは終身保険は貯金代わりってホント?営業マンにだまされないために覚えておきたいメリット・デメリットをご覧ください。
児童手当を積み立てることからはじめよう
もし子どもが児童手当をもらえる年齢であれば、まずはこのお金を積み立てることから始めましょう。
- 0歳から3歳未満は月額15,000円(一律)
- 3歳から小学校修了前は月額10,000円(第3子以降は15,000円)
- 中学生は月額10,000円(一律)
参考:内閣府「児童手当Q&A」より
児童手当を使わずに貯金をすれば、利息を考えずに約200万円を貯めることができます。
まずはこの200万円を使わずに貯めることから始めてみましょう。
無理はせずに貯められる時期を待つことも
子どもが小さい時期は、家事育児に忙しくなり仕事ができないこともあります。
そうなると収入も減り、貯金ができなくなる時期もでてきます。
ただ、子どもが成長して手がかからなくなると仕事も通常通りにできるようになり、貯金ができる余裕も少しずつできてきます。
仕事ができない時期・家事育児に忙しい時期は無理をせずに、働くことができるようになったら貯金を再開することもできることを覚えておくと良いでしょう。
まとめ
学資保険はお金がないから入れない、でも子どものために何とかしたい。
親なら誰にでもある感情ですが、無理をすることはありません。
大切なのはできることを無理なく始める、今あるものを活用する、貯金できるようになるのを待つ、この3つです。
子どもが産まれても、必ず学資保険に入らなければいけないということはないということを覚えておきましょう。