あなたの生命保険は高い?保険料の平均と金額の価値観について

保険料 生命保険の選び方

先日、自分の支払っている保険が知り合いから「それは高い!」と言われたという相談を受けました。

相談者は「もしかしたら自分は多めに払わされているのかも」と不安に思っていましたが、果たして本当に多く払わされているのでしょうか。

そこで、世間の生命保険の保険料の平均支払い額と保険の価値観について解説したいと思います。

みんないくら払ってるの?平均額は3.2万円

保険料支払いの平均は年間で38.2万円

生命保険文化センターの全国実態調査によると、世帯年間払込保険料は平均38.2万円と前回調査とほぼ同水準となっています。

これは月平均でいうと約3.2万円となり、民間の生命保険会社に加入している部分だけでいうと36.2万円(月に約3万円)と若干少なくなります。

もちろんこれは平均の額ですので、年代や性別によって幅があります。

最も多い年代が50~54歳で年間48.3万円(月に約4万円)、最も少ない年代は29歳以下で年間23.3万円(月に1.9万円)となっています。

参考:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(平成30年9月発行)

貯蓄型の保険や個人年金も含めて考える

これらの金額は一見すると「高い」と感じるかもしれませんが、この中には貯蓄型の保険(終身保険、養老保険など)や個人年金なども含まれています。

人によっては「保険は掛け捨て」と考えていて、これらの貯蓄型のものを保険と考えていないケースもありますので、まずはしっかりと支払っている保険の全体像を確認すると良いでしょう。

保険料が高いか安いかは人によって違う

若くても家族持ちだと保険料は高くなる

先ほどもお伝えしましたが、保険料の平均額は年代や性別によって幅があります。

また年齢が若くても家庭があり、子どもがいれば必要保障額も上がりますので保険料も高くなります。

もし支払っている保険料の金額が平均よりも高かったとしても、そこに家庭環境や経済状況などの理由があるのであれば、それは正当なものとして認識するべきです。

ただ単に「保険料が高いのではないか?」という不安から安易に保障額を下げたりすると、もし万が一のときにあなたの家族を守るだけの保障(お金)がなくなってしまいますので注意してください。

収入が高ければ保険料負担を高いと感じない

また、もし保険料の支払額が平均以上でも、収入が高ければ保険料負担を高いと感じません。

もちろん無駄な保険に加入する必要はありませんが、将来のための貯蓄目的や家族のためにプランニングしたものであれば問題ないでしょう。

必要性がなければ減額や解約も

大切なのは「平均」よりも「自分に適切な金額か」どうか

保険を考えるうえで大切なのは、平均よりも上か下かではなく、その保険が自分に適切な金額かどうかです。

もし今の保障内容について不安がある場合には、担当の営業マンに保障内容について確認すると良いでしょう。

また、もし保険相談などを利用したい場合には、どんな営業マンがいいの?保険の担当の選び方でも書きましたが、信頼できるFPに相談してみてください。

どんな営業マンがいいの?保険の担当の選び方
あなたにピッタリの最適な保険を選ぶためには、信頼できる営業マンを選ぶ必要があります。もし間違った営業マンを選んでしまうと大変です。そこで信頼できる営業マンとそうじゃない営業マンの見分け方を紹介します。

不要なら減額や解約も検討すべき

しっかりと検討した結果、不要と思える特約や保障があった場合、減額や解約の手続きも検討に入れることをおすすめします。

もし、「解約したら担当の人に悪い」「手を煩わせることは避けたい」と思う人がいたら、それは間違いです。

保険は担当の営業マンのものではなく、あなたのもの・あなたの家族を守るためのものです。

そして、その費用を支払っているのは担当ではなく、あなたやあなたの家族です。

必要のない保険に保険料を支払う必要はありませんので、もし不要と感じたら必ず保障の見直しをしましょう。

どうしたら解約が簡単にできるか悩んでいる人には、生命保険を解約すると伝えたら「ペナルティがあるから」と断られたときの正しい対処法と注意点に詳しいことをまとめていますのでご覧ください。

生命保険を解約すると伝えたら「ペナルティがあるから」と断られたときの正しい対処法と注意点
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まとめ

他人が生命保険にいくら支払っているかなど、普通はわかりませんし聞くこともないと思います。

ですから、「保険料支払いの平均」などという言葉が出てきたら、自分は多く支払っていると感じる人もいるかもしれません。

しかし、なぜその保険に加入しているのか、なぜそのプランにしたのか、なぜこの保障額が必要なのかなどをしっかりと再確認して、必要な保障・不要な保障を分けて、もし不要なものがあれば減額や解約をして、あなたにしっかりとマッチした保険に作り替えましょう。

保険証券の見方については、保険相談の前に絶対確認!保険証券の見方で絶対にチェックしなければいけない5つのポイントにまとめていますので参考にしてみてください。

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