最近では、夫婦の時間を大切にしたい、子育ての時間を取りたいと考える男性が増えています。
保険の営業は給料も高く、やりがいもある仕事ですが、このような家庭第一の考え方は通用するのでしょうか。
保険業界に22年いた私の経験から、保険営業をしている男性に子育ては難しい理由を紹介したいと思います。
子育てしたい男性に保険営業が難しい理由
朝早くて夜遅い
保険営業は、見込み客との商談のアポイントを優先してスケジュールを組みます。
もちろんアフターフォローや事故対応なども優先事項のひとつです。
そういったスケジュールを組みながら営業しますので、朝早くて夜遅い生活になります。
・夜遅いアポイントやお酒の付き合いもあるので、子どものお風呂やご飯を一緒にできない
・子どもたちが寝静まった深夜に帰宅することが多くなる
営業成績を挙げれば上げるほど、スケジュール帳は真っ黒に埋まっていきますので、子どもと過ごす時間は圧倒的に取れません。
週末や休日に休めない
週末や休日にしか会えない見込み客もいますし、休みには自動車保険の事故連絡も受け付けることが多くなります。
週末や休日に仕事をすることを美徳とする風潮もあり、「みんなが休んでいるときこそ仕事をする」というムードもいまだにある業界です。
週末に家族サービスをすることは、ほとんどできないと思った方が良いでしょう。
子どもの突発的な病気などに対応できない
見込み客とのアポイントが最優先事項となりますので、すでに組まれているスケジュールの変更は簡単にはできません。
なぜなら、アポイントの変更をすることで、契約のタイミングがずれてしまい、成約率が下がってしまうからです。
子どもの発熱や突発的な病気などで保育園から連絡があっても、アポイント優先で動いていますので対応することができません。
子育てしたいなら保険営業は避けるべき
顧客第一の営業スタイルは家族がおろそかになる
保険営業をするにあたっては、顧客第一とする考えは必要なことです。
しかし、小さな子供がいる家庭を持つ営業マンにとっては、顧客優先で動くことで家族がおろそかになります。
保険営業は「人のためになり、喜ばれる仕事」です。
しかし、顧客の満足を優先しすることで、自分の妻や子どもを後回しにしてしまうことが多くなります。
お金だけでは良好な夫婦関係は続かない
私が保険業界に入って最初の年、外資系保険会社の年末に行われる表彰式に参加したことがありました。
そのときは、表彰される側ではなく、それを観客席から見る側でした。
そこで見た光景は今でも忘れられません。
年間トップに輝いたその営業マンは、壇上にドレスで着飾った奥様と子どもを呼び、日頃の感謝を込めてスピーチをはじめました。
毎日、夜遅くまで仕事をし、泊りがけの仕事もありました。
その間は妻がよく子どもたちの面倒を見てくれました。
今回いただいた副賞のハワイ旅行に家族全員を連れて行って、今までできなかった家族サービスをしようとおもいます。
かなり衝撃的でした。
当時独身だった私でも、「家族サービスが海外旅行1回だけでは足りない」ことが理解できました。
その営業マンは、年間で報酬が3000万円ほどあり、生活には何不自由ないように思えました。
しかしその1年後、年間トップに輝いたその営業マンが離婚したことを聞きました。
離婚の理由は、夫が家にいないことへの妻への不満でした。
その後も、トップ営業マンには離婚率が多いことも知り、それが当たり前になっている業界なのだということも肌で感じることが多くなりました。
会社は社員の営業第一で家庭優先ではない
時代の流れから、家庭を第一に考えることができる職場も増えています。
しかし、保険の営業においてはそのようなことはまだまだありません。
なぜなら、保険の営業は成果報酬ですので、営業しないと収入はもらえません。
仕事を休んだり、アポイントの変更を繰り返していると、契約件数も増えず、収入も下がり続け、最後には退職するしかなくなってしまいます。
会社にとっては、営業マンはひとつのコマでしかなく、なくなれば補充するというような考えですので、いち家庭を優先してくれるようなことはありません。
それが、保険業界の営業の姿です。
小さな子どもがいるなら転職も視野に
保険営業は過酷な仕事です。
特に小さな子どもがいる家庭を持つ男性には、家庭との両立が大変難しい仕事です。
小さな子どもの子育ては、女性ひとりでできるほど簡単なものではありません。
もちろんひとりでもできる女性もたくさんいますが、男性が子育てに参加しない家庭では、女性に負担がかかることに変わりはありません。
特に、子育てにできるだけ参加したいと考えている男性は、保険の営業を続けること自体を検討すべきです。
保険の営業ができるのであれば、最低限のマナーや接客術なども身に着けている場合も多く、他の業種でも活躍することができる可能性もあります。
仕事を優先するのか、家族を優先するのか、しっかりと見極めなければ、一流の営業マンといえども家庭崩壊を止めることはできなくなってしまいます。
まとめ
男性が保険営業をしながら子育てに参加することは簡単ではありません。
正直な話、保険の営業でしっかりと稼ぐことを考えた場合、子育ては諦めないといけない可能性のほうが今の状況では高いのではないでしょうか。
男性が「大丈夫」と思ってた結果、離婚に繋がってしまったというケースは山ほどあります。
お金を入れていれば家庭は大丈夫というのは幻想です。
それをしっかりと踏まえて、保険の営業を続けるかどうかを考えてみましょう。
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