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転職するなら外資系生保と代理店どちらがおすすめ?両方経験した私が解説します | FPがこっそり教える「保険会社では教えてくれない」本当の話

転職するなら外資系生保と代理店どちらがおすすめ?両方経験した私が解説します

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外資系生命保険会社や保険代理店に転職したいけど、どちらが良いのか決めかねている。

そんな方はどうぞご覧ください。

どちらにも勤務経験がある私がその悩みを解決します。

外資系生保に転職するメリット・デメリット

外資系生保に転職するきっかけは、転職フェアや紹介がほとんどです。

数回の面接、支社訪問を行い、本社面接、適性検査と進み、合格すれば1ヶ月ほどの研修を受けて支社へ配属されます。

メリット

外資系生保に転職するメリットは次の3つです。

  • 収入アップが見込める
  • 教育制度がしっかりしている
  • 管理職への昇進もある

収入アップが見込める

外資系生保の給与は一般記号に比べても高く設定されていますので魅力的です。

年齢や経験にもよりますが、未経験の私が転職した20代中盤でも30万円の報酬のスタートで、さらにそこに歩合給が上乗せされます。

「やったらやっただけ」給与が上がる夢のようなシステムです。

いくら働いても、いくら営業成績を挙げても収入に反映されない職場に嫌気がさしている方にとっては、かなるやりがいのある仕事なのではないでしょうか。

教育制度がしっかりしている

外資系生保に転職が決まると、通常最初の1ヶ月は研修期間として勉強漬けの毎日となります。

もちろんその期間にも給与は発生します。

保険の基礎から営業ノウハウまでしっかりと勉強することができ、支社に配属されてからも定期的に勉強会などを実施して営業に役立てることができます。

ベテラン社員から経験談などを聞くこともできますので、毎日勉強しようと思えばできる環境です。

管理職への昇進もある

希望をすれば、営業成績が良いことを条件に管理職へ昇進することができます。

管理職になれば収入も安定しますので、営業成績の浮き沈みに右往左往することも少なくなります。

しかし、管理職となると抱える営業マンの営業成績を管理し、さらに成績アップに繋げることが仕事となりますので、営業時代とは別の大変さやストレスを味わうことになります。

私が今までみた経験からいえば、外資系生保での管理職はあまりおすすめできるものではありません。

デメリット

外資系生保に転職するデメリットは次の3つです。

  • 数字の管理が厳しい
  • 成績が悪ければ一気に収入が減ることがある
  • 販売できる商品が少ない

予算(営業成績)の管理が厳しい

外資系生保では、毎月一人当たりに割り当てられる予算が決められています。

「予算」という言葉を使っていますが、一般的には「ノルマ」と同じものだと考えてください。

予算は支社に割り当てられ、その予算を営業所単位で、そしてそれを営業マン一人ひとりが受け持ちます。

あなたの予算が未達になれば営業所の予算にも影響がありますので、月末には支社内で怒号が飛び交います。

営業成績が悪ければ予算を達成するために休日もなく働くことも少なくありません。

営業成績が悪ければ一気に収入が減ることがある

外資系生保は基本的に歩合制を取っていますので、営業成績が悪ければどんどん収入は減っていき生活ができなくなってしまいます。

基本給もありますが、ある一定のラインを超えて営業成績が下がってしまうと最低賃金と呼ばれる水準まで供与は下がってしまいます。

私が一度経験したときは、最低賃金8万円まで1ヶ月の給与が下がったことがありました。

販売できる商品が少ない

外資系生保で販売できる保険商品は優れているものが多いのも事実ですが、一社専属ですので販売できる商品は自社製品のみに限られます。

今は昔と違って消費者も「比較する」ことを当たり前と捉えていますので、いくら有名な外資系生保でもすぐに契約に至ることは少ないのが現状です。

消費者に比較させたうえで、それでも納得して契約してもらうためには工夫が必要です。

代理店に転職するメリット・デメリット

代理店に転職する方の多くは生命保険会社での営業経験がある方ばかりです。

大体が仲間の営業マンからの紹介や自分に合う保険代理店を探して面接を受けます。

一回から二回の面接を経て、就労条件に納得すればすぐに代理店での営業活動がスタートします。

ただし、保険会社から代理店への転職の際には募集人資格を取りなおす(資格試験)手続きなどが必要になります。

メリット

保険代理店に転職するメリットは次の3つです。

  • 複数の保険会社の商品を扱うことができる
  • 営業ノルマがない
  • 保険料収入が増えて収入が増える

複数の保険会社の商品を扱うことができる

これが一番大きいかもしれません。

一社専属の営業マンでは自社商品しか扱うことができませんから、見込み客に「〇〇保険会社の保険がいい」といわれればお終いです。

しかし、複数の保険会社の商品を扱うことができる代理店なら、このような見込み客の希望にも応えることができます。

複数の保険会社の商品を扱うことができるメリットは見込み客だけが感じるものではなく、営業マンにとっても精神的な余裕が生まれるメリットがあります。

「AがダメでもBやCを提案できる」という選択肢が増えますんで、営業成績も上がりやすくなります。

営業ノルマがない

保険代理店には営業ノルマという言葉は存在しません。

ですから、保険会社のような月末に飛び交う怒号のようなものもありません。

ただ、営業成績が低空飛行を続けていれば、それは収入減に直結しますので注意が必要です。

保険代理店にノルマはあるの?転職前に知っておきたいことでもお伝えしていますが、ノルマがない代わりに定期的な査定がある場合もありますので営業成績が悪くても問題ないということはありません。

保険料収入が増えて収入が増える

仮に同じ保険を販売した場合、保険会社よりも代理店のほうが収入が増えます。

これはコミッション率の違いが影響していて、例えば保険会社では保険料の6割が報酬となっているのに対して代理店では9割が報酬となっているといえばわかりやすいでしょうか。

コミッション率は代理店によって差がありますので、転職の際には必ずチェックしたい項目のひとつです。

デメリット

保険代理店に転職するデメリットは次の3つです。

  • 教育制度がないので自分で勉強することが増える
  • 同僚とのコミュニケーションが少なくなり孤立しやすい
  • 福利厚生が整っていないことが多く不安が尽きない

教育制度がないので自分で勉強することが増える

ほとんどの保険代理店では保険会社のような研修制度がありませんので、未経験者ではなく経験者を募集することになります。

ただ、経験者にも「勉強」は必要で、業界の流れ、新商品の内容、関連法、コンプライアンス関係についてなど常に最新の情報を仕入れておかないと仕事になりません。

これらの情報は基本的に自分でインプットしていくことが求められます。

中には定期的に勉強会を実施しているような保険代理店もありますが、営業方法についてなどは自分でなんとかするしかありません。

同僚とのコミュニケーションが少なくなり孤立しやすい

保険代理店に所属している営業マンは基本的に「独立」しています。

保険会社のような同じ部署に所属しているわけではありませんので、完全な一匹狼です。

一人ひとりが個人事業主ですから、自分の強味や営業方法などを他人に教えることなどありませんし、さらにいえば自分の情報を誰かにタダで教えるなんてもってのほかとも思っています。

保険代理店で成功するためには、孤独と向き合える強い精神力が必要となります。

福利厚生が整っていないことが多く不安が尽きない

保険代理店の多くは福利厚生が整っていないところが多い印象です。

  • 社会保険を完備していない
  • 厚生年金がない
  • 退職金規定がない
  • 傷病手当金がない など

社会保険料や国民年金保険料は自分で支払うことになり、退職金がない代わりに自分で積み立てをする必要がありますので出費はかさみます。

これらの出費を考えたうえで、どれくらい稼いだら良いのか、そのためには何件の契約が必要なのかを自分で考える必要があります。

男性の保険営業に子育ては無理?その理由と解決策についてまとめでもお伝えしていますが、福利厚生がないうえに家族と一緒にいる時間も少なくなってしまう可能性があります。

まとめ

もし外資系生保や保険代理店への転職を考えるのであれば、必ずそれぞれのメリット・デメリットを考慮しなければいけません。

そして、どちらを選択するにしても「甘い世界」が待っているとは限らないということを覚えておきましょう。

ただし、何よりも営業第一と考えて行動すれば、今までに得られなかったような報酬を手に入れることもできます。

あなたが何を求めて転職をするのか、じっくりと検討して答えを出すようにしましょう。