台風による停電で信号が消えた!そのとき起きた交通事故の責任は誰にあるの?

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台風による停電で信号が消えた!

そんな中、自動車の運転をするのは危険なことがいっぱいです。

もし信号の消えている交差点で交通事故を起こしてしまったら、だれの責任になるのでしょうか?

台風は自然災害だから、責任を負うことはないのでしょうか?

基本的に事故の責任は運転者にある

なぜ運転手に責任があるのか?

「台風が原因なんだから責任の取りようがないじゃないか!」

そう思うのもうなずけますが、実は台風が原因で停電になり、その影響で信号が故障(消えてしまう)して交通事故を起こしてしまった場合、その事故の原因は運転手にあるといわざるを得ません。

なぜかというと、

・信号が故障していても、注意を払って運転する必要がある
・信号のない交差点と同じ扱いになる

からです。

特に2つ目の「信号のない交差点と同じ扱い」がポイントです。

通常、信号のない交差点などの場合、左方優先が原則です。

信号が壊れていても、信号のない交差点を運転する場合と同じように、左方優先の考えで運転することが求められます。

青信号は「進め」ではない

「青は進め」「黄色は待て」「赤は止まれ」

このように覚えている人も多いかもしれませんが、青信号の本当の意味はそうではありません。

道路交通法では、青信号の意味をこう定義づけています。

青信号=進むことができる

この「進むことができる」はポイントで、常に進むことができるのではなく、通行が危険な場合には進むことはできないという意味も含まれています。

ですから、信号機が壊れている(消えている)交差点は、通常の交差点とは異なり「危険」が予想されますので、危険がないことを確認したうえで通行することが求められます。

信号が故障しているときの運転で気をつけること

周囲をしっかりと確認して運転する

・信号が壊れていても「信号がない交差点と同じ」ように考える
・青信号は進めではない

このことをしっかりと頭に入れながら、事故が起きないように、周囲をしっかりと確認して運転する必要があります。

あなたが注意をしていても、対向車や交差点に進入してくる車も同じように注意しているとは限りません。

だからこそ、信号機が壊れている交差点に進入する際には、しっかりと左右・前後の確認をして交差点に進入するということを徹底するようにしましょう。

危ないときは運転をしないことも選択肢のひとつ

あなたの住んでいる地域、仕事で向かう地域に台風が来るかどうかはある程度予測ができます。

・どの程度の強さの台風か
・風の強さはどのくらいか
・いつ台風が最接近するか
・被害予想はどのようなものか

これらの情報をしっかりと把握したうえで、もし自動車の運転をしなくてもすむようなら、電車などの代替手段を選ぶようにしましょう。

まとめ

台風による停電が原因で信号機が故障したとき、それが影響して交通事故を起こしてしまったら、その原因は運転手にあることを覚えておきましょう。

「自然災害が原因だから自分には否がない」という考えは通じません。

信号のない交差点を通るときと同じように、しっかりと安全を確認して運転するようにしましょう。