学資保険の満期はいつがいいの?おすすめの保険期間の選び方を現役FPが解説します

満期はいつ? 生命保険の選び方

「学資保険の満期はいつが一番いいの?」

学資保険への加入を考えるとき、保障内容や保険料を確認して、そしてもうひとつ大切な「学資保険の満期をいつにするか」を考える必要があります。

そこで、このページでは学資保険の3つの代表的な満期の決め方を紹介しますので、これからの学資保険選びの参考にしてみてください。

大学進学費用なら17歳18歳満期の学資保険がおすすめ

文部科学省の平成28年度子供の学習費調査によれば、大学へ進学する男女の割合は男性が40.5%、女性が45.6%とともに約半数が進学するという高い進学率であることがわかります。

また、大学の入学金にかかる金額は国立大学で約28万円、公立大学で約39万円、私立大学で約25万円となっており、入学年度にかかる授業料の支払と合わせると多くて100万円以上のまとまったお金が必要になることもわかっています。

学資保険を大学の入学に合わせて検討するなら、17歳や18歳を満期に設定するのがおすすめです。

参照:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」より

国公立の大学なら毎月1万5,000円の保険料が目安

先ほどの文部科学省の平成28年度子供の学習費調査によれば、幼稚園から大学までにかかる教育費をすべて国公立と仮定した場合にかかる合計は約863万円、すべて私立文系なら約1,513万円、私立理系なら2,372万円、私立医歯系なら4,046万円となっています。

すべて国公立に進学した場合、大学の入学金や4年間の授業料の合計は約321万円となり、この金額を学資保険で準備すると考えるとよいでしょう。

そして、幼稚園から高校までにかかる教育費は預貯金から準備することで、学資保険で準備する毎月の保険料は約1万5,000円ほどとすることができます。

約321万円÷17年÷12ヶ月=約1万6千円
約321万円÷18年÷12ヶ月=約1万5千円

また、児童手当に手をつけずに教育資金として取っておくことで、総額約200万円を貯めることができますので、これも幼稚園から高校までの進学費用として利用することができます。

参照:内閣府「児童手当制度のご案内」より

入学金の支払期限に間に合わせるなら17歳満期

ここでひとつ注意点があります。

学資保険の満期金が支払われるタイミングは子どもの誕生日ではなく、契約日に関係して支払われる場合があります。

例えば18歳満期の学資保険に6月に加入したとき、18歳の6月に満期金を受け取ることになり、大学の定めている入学金の支払期限に間に合わない場合があります。

せっかく大学の入学に合わせて学資保険に加入したのに支払期限に間に合わないなんてことにならないためにも、大学の進学に合わせて学資保険に加入する際には必ず満期を18歳ではなく17歳に設定しておきましょう。

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大学院進学費用や留学費用、就職活動の準備などの費用なら21歳22歳満期の学資保険がおすすめ

学資保険の目的は大学進学に限った事ではありません。

大学院へ進学したいと考える人、大学卒業後に留学したいと考える人、就職活動で上京したいと考える人など様々です。

そういった人たちに合わせて学資保険を考えるなら、21歳や22歳を満期に設定することも間違いではありません。

大学院進学や留学費用の目安

日本一の大学である東京大学の大学院に入学するためにかかる費用は、入学料や授業料など合わせて約80万円ほどとなっています。

私立で有名な慶応義塾大学では、初年度で約100~170万円がかかるとホームページにも書かれています。

また留学費用に関していえば、留学費用の平均は総額で約241万円となっていますので、しっかりと計画性を持って費用を貯めていく必要があることがわかります。

参照:東京大学「授業料、入学料、検定料の額」より
参照:慶応義塾大学「【大学院】学費」より
参照:海外留学支援サイト「海外留学経験者の追跡調査(平成23年度)結果の概要」より

就職活動の準備や社会人1年目に必要な費用の目安

就職活動に必要なスーツやバッグ、靴を購入する費用や面接や入社試験を受けに行くための交通費や宿泊費など、自宅から遠い地域で就職活動をするにはお金がかかります。

リクナビ就活準備ガイドの中では、就職活動にかかる費用は平均して約10万円ほどとなっていますが、これは首都圏で就職活動をした学生についての金額ですので、地方の学生はもっとかかる可能性もあります。

また、社会人1年目には一人暮らしのためのアパートやマンションの初期費用(敷金、礼金、家賃など約3~4ヶ月分)のほかに引っ越し費用などもかかりますので数十万円~100万円単位で用意しておく必要も出てきます。

参照:リクナビ就活ガイド「どのくらいのお金がかかる? 就活のお金事情

満期を決めない低解約返戻金型終身保険もおすすめ

学資保険への加入を検討するとき、17歳や18歳などの満期の決まっているものを選ぶほかに、満期を決めない低解約返戻金型終身保険に加入する方法もあります。

では、低解約返戻金型終身保険とはどんな保険なのでしょうか?

低解約返戻金型終身保険は続けるほどに返戻率が高くなる

低解約返戻金型終身保険には、保険料支払期間中の解約返戻金を抑えることで保険料を安くし、保険料の払込が完了した後に解約返戻金が100%を上回る特徴があります。

この特徴を利用して、解約返戻金が多く増えていくタイミングで解約をして、その解約金を進学費用に充てるのがこの保険の利用法です。

低解約返戻金型終身保険は、解約するタイミングを遅らせれば遅らせるほど返戻率が高くなりますので、続けるほどにお金が効率的に貯まっていきます。

ただし保険料支払途中で解約をすると大きな損をするので注意が必要

ただし、この低解約返戻金型終身保険には注意点があります。

それは、保険料の支払途中で解約をしてしまうと大きな損をしてしまう恐れがあるということです。

低解約返戻金型終身保険の特徴は「保険料払込期間中の解約返戻金を抑える」ことにありますので、いくら返戻率がよくてお得でも、高額で継続することが難しいような保険料に設定してしまうと、保険料の払込満了まで続けることができなくなってしまいますので注意が必要です。

低解約返戻金型終身保険に加入する際には、必ず保険料の払込を継続できる金額ではじめることを徹底しましょう。

まとめ

学資保険への加入を検討する際には、その目的に応じて満期を決める必要があります。

  • 目的は大学進学か大学院や留学か?
  • それとも就職活動や社会人1年目のための準備か?

そして、大学進学のための費用として安心して満期金を受け取るためには、18歳満期よりも17歳満期を選ぶことがおすすめです。

また、満期にこだわらないのであれば低解約返戻金型終身保険を選ぶことも検討しておくとよいでしょう。

もし自分では選べない、もっと詳しい情報を専門化に聞きたいのであれば、無料の保険相談などを利用して保険の専門化であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。

無料の保険相談なら何回相談しても料金はかかりませんし、相談したからといって保険に加入しなければいけないということもありませんので、気軽に情報収集をすることができます。

こどもの進学費用を準備するということはスタートが肝心です。

早いスタートを切るためにも、なるべく早いうちに専門化に相談して、あなたにぴったり合う学資保険を見つけましょう。

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