あなたは、海外旅行先で思い出の写真がたくさん詰まったスマホの盗難に遭ってしまった経験はありますか?
思い出の写真は戻ってこないかもしれませんが、再購入するための費用は保険でカバーできるかもしれませんので、海外旅行保険の補償について解説したいと思います。
海外旅行先でのスマホ盗難は増加して凶悪化している
海外でスマホ盗難が増加している理由
スマートフォン(以降スマホ)はただの携帯電話と異なり、その価格は日本円で数万円から十万円と高値のものもあります。
これらの高価なスマホは、盗難された後に闇で転売され、経済的に豊かではない国ほど高価なスマホの転売ビジネスは横行しています。
駅や道端で歩きスマホをしている日本のような感覚で、外国で歩きスマホをしていると絶好のターゲットになりやすいので注意が必要です。
スマホ盗難は殺人事件にも発展しているほど危険
世界では、スマホ1台の盗難が殺人事件に発展するケースも少なくありません。
2万円のiPhoneが20万円で売れるわけですから、特に貧困層にとっては一攫千金の「金のなる木」のような存在ですから、殺人を犯してでも手に入れたいほどの値打ちなのです。
ちなみに、ブラジルの1レアルは日本円で約30円ほどで、500mlの水がスーパーで1レアルで買えることから、ブラジルでの20万円は日本で80万円ほどの価値ということになります。
海外旅行保険の携行品損害で補償されるの?
携行品損害は盗難や突発的な事故による破損を補償
海外旅行保険には、携行品損害という補償が組み込まれています(もしくは特約)。
この携行品損害は、盗難や突発的な事故により海外旅行中に持ち物に損害が発生した場合にその時価や修理費などを補償するというものです。
海外旅行中に、もし盗難に遭ってバッグやカメラ、パスポートなどを盗まれてしまったときに、保険会社に連絡を入れて携行品損害の申請を行います。
海外旅行中に盗難に遭って携行品損害の保険申請を行うときは、必ず現地の警察に盗難届を出し、盗難証明や事故証明を取っておく必要があります。
保険金請求は帰国後に行います。
保険会社によっては「スマホは対象外」というところもあるので要注意
携行品損害は万能ではありません。
保険会社によっては、スマホが補償の対象外となっているところもありますので注意が必要です。
以下は、2つの保険会社の「保険金の支払いができない」ケースの注意書きです。
現金・小切手・クレジットカード・プリペイドカード・電子マネー・商品券・定期券・義歯・コンタクトレンズ・稿本・設計書・図案・証書・帳簿等の書類・データ、ソフトウエア等の無体物・サーフィン等の運動を行うための用具等は含みません。
また、仕事のためだけに使用するもの・居住施設内(一戸建住宅の場合はその敷地内・集合住宅の場合は保険の対象となる方が居住している戸室内)にある間および別送品は含まれません。
有価証券、船舶(ヨット・モーターボート含む)、自動車(バイク含む)、自転車、コンタクトレンズ、眼鏡、義歯、動物・植物、携帯電話、ノート型パソコン、ラジコン模型、サーフボード など
このように、保険会社によっては、スマホは「携帯電話・ノート型パソコン」と同じ部類になるので補償の対象外としているところもあります。
スマホは紛失や盗難・故障の頻度が高く、その割に価格が効果なので保険金も高額になるので、保険会社のリスクが高いというのが、補償対象外という理由になります。
まとめ
海外旅行先でスマホの盗難被害に遭ってしまったら、まずは現地の警察に盗難届を出すことが必要です。
そして、加入している海外旅行保険の携行品損害の補償にスマホが対象となっているかどうかを確認しましょう。
できることなら、スマホの故障や盗難のリスクは海外では高くなりますので、あらかじめ「スマホも対象」となっている保険会社の海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。