ガードレールや電柱・信号の値段はいくら?事故で衝突してしまったときは弁償が必要なの?

ガードレール 損害保険の請求の仕方

交通事故でガードレールや電柱・信号に衝突してしまったとき、壊れた部分の修理費用は弁償しなければいけないのでしょうか?

ここでは、修理費用が具体的にいくらか、対処法はあるのかについて解説します。

ガードレールや電柱・信号の値段は高額で弁償が必要

それぞれの修理代や工事代

ガードレールや電柱・信号の修理代や工事代は高額なものになります。

以下は道路上の構築物(ガードレールや電柱など)の参考価格をまとめたものです。

構築物 参考価格(円)
ガードレール(1mあたり) 5,000~50,000
照明柱 100,000~500,000
交通信号用コンクリートポール 33,000~70,000
カーブミラー 40,000~100,000
電柱 70,000~80,000

※いずれも大きさ・形状などにより異なる

出典:社団法人日本損害保険協会
2009年4月~2010年3月の自動車保険データにみる交通事故の実態

かかった費用は工事代も含めて弁償することが大前提

ガードレールについては、ここで記載されている参考価格以外に、道路交通法で設置の工事代も弁償しなければいけないと定められています。

道路法58条

道路管理者は、他の工事又は他の行為により必要を生じた道路に関する工事又は道路の維持の費用については、その必要を生じた限度において、他の工事又は他の行為につき費用を負担する者にその全部又は一部を負担させるものとする。

また、電柱に関していえば、1本あたりの価格は70,000~80,000円ですが、その設置費用には約30万円ほどかかります。

これは、一般的なコンクリートの電柱の価格ですので、特殊なものになるとさらに1本あたりの単価や設置費用も高くなることが予想されます。

高額な費用も自動車保険の対物賠償責任保険で対応が可能

このように、高額な修理代や工事費が発生する事故を起こしてしまったとき、その費用を弁償しなければいけません。

修理するものの多さや工事にかかる時間などによっては、数十万円から数百万円にもその費用が膨らむ可能性も否定できません。

そんなときでも、自動車保険の中の対物賠償責任保険に加入していれば、これらの費用を保険で負担することができます。

対物賠償責任保険は、補償を無制限にすることができますので、高額な賠償事故にも対応することができます。

ガードレールや電柱・信号などだけでなく、店舗や住居に衝突してしまったときなど、さらに高額な賠償事故にも対応しますので、必ず対物賠償責任保険は無制限で設定するようにしましょう。

実際に事故で衝突してしまったときの対処法

まずは道路交通法で定められている3項目の措置を取る

交通事故を起こしてしまったとき、事故を起こした人は道路交通法で定められた3つの措置を取る必要があります。

  • 負傷者の救護
  • 道路上の危険の除去
  • 警察への連絡

この3つの措置を怠ると、厳しい罰則がありますので注意してください。

保険会社に連絡を入れる

必要な措置を取ったら、早急に保険会社へ連絡を入れましょう。

事故の日時、場所、事故の詳細、相手の連絡先などを伝え、今後の方針などを決めましょう。

事故の相手や対象物の所有者などへの対応の仕方がわからない場合には、どうすればいいのかも教えてくれますので、必ずわからないことは相談するようにしましょう。

対象物の所有者へ連絡を入れる

ガードレール:国、都道府県、市町村などの道路管理者

電柱:電力会社、電話会社

信号:警察署

警察が来てくれていたら、警察が連絡をしてくれます。

また、後から連絡(電話)が来ることもあります。

どこに連絡をしたら良いのかわからない場合には、保険会社に相談してみることをおすすめします。

まとめ

もし交通事故を起こしてしまったとき、衝突した対象物の修理代や工事代が高額になる場合に備えて、必ず自動車保険の対物賠償責任保険は無制限に設定しておきましょう。

そして、身の安全を確保したら、必ずその後に義務付けられている3つの措置を速やかに行いましょう。