12時間で400円!スマホで加入できる自動車保険「乗るピタ!」の補償内容・加入方法・注意点についてまとめてみました。

乗るピタ 損害保険の選び方

車を持っていなくていつもは乗っていないけど、正月やお盆の帰省で実家の車を借りて運転する人は交通事故を起こしてしまったときどうするか考えていますか?

車の持ち主の保険を使わせてもらう?

そうすると、翌年の保険料が上がってしまったとき、あなたはどう責任を取りますか?

もし借りた車で事故を起こしてしまったときでも補償されるように開発されたのが、2019年1月に損保ジャパン日本興亜から発売された「乗るピタ!」という自動車保険です。

これまでにも、東京海上日動の『ちょいのり保険』や、三井住友海上の『1DAY保険』など、24時間単位で入れる自動車保険はありましたが、12時間単位で加入できる自動車保険は、損害保険会社としては初めてとなります。

そこで、業界初の自動車保険「乗るピタ!」の補償内容や加入の仕方、注意点などを紹介したいと思いますので、他人の車を借りて運転する機会がある人はぜひ参考にしてみてください。

「乗るピタ!」の補償内容

「乗るピタ!」は、こんな人にぴったりの自動車保険です。

  • 自分で自動車保険に加入していない人
  • 友人の車を借りて旅行に行くけど、持ち主の自動車保険を使うのは申し訳ないと感じている人
  • 実家の車を借りたいけど、補償範囲の問題で自分は補償の範囲外という人

「乗るピタ!」は車を借りるときに最適な自動車保険

通常、自動車保険に加入している人が他人の車を運転していて事故を起こしてしまったときなどは、自分が加入している保険に自動付帯されている「他社運転特約」というもので補償されます。

しかし、自分の車を持っていない人は自動車保険に加入していませんので、もし事故を起こしてしまったときは多額の賠償金の負担をしなければいけないリスクをカバーすることを考えなければいけません。

そんなときに最適なのが「乗るピタ!」のような自動車保険です。

契約プランは3種類から選べる

契約は、3つのプランから選ぶことができます。

12時間400円で契約できる「ライトプラン」に車両保険はついていませんが、対人賠償や対物賠償などの必要最低限の補償を確保することができますので、車の持ち主と相談して車両保険は必要ないと判断したときに選ぶと良いでしょう。

必要なら特約を追加することも可能

400円で契約できるのは必要最低限の補償をカバーしている「ライトプラン」ですが、車両保険やその他の特約が必要な場合には「基本プラン」や「安心プラン」も選ぶことができます。

基本プランでは、ライトプランの補償内容に加えて借用自動車の車両復旧費用特約が、安心プランでは人身傷害保険、 人身傷害死亡・後遺障害定額給付金特約、 借用自動車の事故時代車費用特約をプラスすることができます。

また、もし契約期間が12時間を超えるかどうか微妙なときは、契約のときに「24時間」を選んでおくと良いでしょう。

12時間を過ぎてしまえば補償も着れてしまいますので、保険料も数百円しか差がない24時間タイプを選んでおきましょう。

「乗るピタ!」の加入方法

「乗るピタ!」に加入するためのポイントは3つです。

  • スマホやパソコンから加入できる
  • 借りる車の用途車種・名義人などの情報を準備する
  • 保険料はクレジットカードでの支払のみ

スマホやパソコンから加入できる

「乗るピタ!」は営業マンや保険代理店から加入するのではなく、契約者が自分のスマホやパソコンから手続きを行います。

スマホやパソコンから簡単に加入手続きができ、保険証券や約款などが送付されることがありませんので、必要だと思ったときにすぐに手続きをすることができます。

以下は「いつから契約できるか?」をまとめたものですので確認してください。

  • 「ライトプラン(車両保険なし)」のみ、利用当日でも契約できます
  • 時間指定をしない場合、契約手続き完了後から補償開始となります
  • 「基本プラン(車両保険あり)」、「安心プラン(車両保険あり)」は、利用開始日時がマイページ登録日から7日以内の場合は加入できません
  • 加入手続きは利用開始日時が属する日の前月1日から可能です

借りる車の用途車種・名義人などの情報を準備する

加入手続きをするときは、借りる車の用途車種・名義人などの情報を準備しておきましょう。

用途車種によっては契約できない場合がありますので事前に確認をしておく必要があります。

以下の車は契約できません。

  • 運転者ご本人またはその配偶者が所有する車
  • 法人が所有する車
  • レンタカー
  • 特種用途自動車(8ナンバー)
  • 一部の高額な自動車

「子どもが親の車を借りるとき」などは契約することが可能ですので、正月やお盆の帰省の際には利用者が増える傾向にあります。

保険料はクレジットカードでの支払のみ

「乗るピタ!」を契約するためには、クレジットカードが必要になります。

ただし、借りた車に乗る人がクレジットカードを持っていなくても、契約者(加入手続きをする人)がクレジットカードを持っているのであれば加入手続きが可能です。

ここはチェック!

■契約者と記名被保険者が同じ場合
お申込みに利用されるクレジットカードの記載通りにご契約ください。

■契約者と記名被保険者が異なる場合
契約者はクレジットカードの記載どおりに、記名被保険者は改姓後のお名前をご入力ください。

また、VISAデビットカード・JCBデビットカードを使うことができますが、他のデビットカードは使えませんので注意が必要です。

「乗るピタ!」の注意点

「乗るピタ!」は補償内容がシンプルでわかりやすく、加入手続きも簡単なのでおすすめなのですが、注意点が3つあります。

契約は1時間単位

保険の利用終了日時は1時間単位で設定されるため、利用開始日時から計算して利用終了日時が1時間単位にならない場合、利用終了日時は次の1時間単位となります。

以下は、損保ジャパン日本興亜のホームページに掲載されているイメージ図です。

「9:00」ではなく「9:30」や「9:44」などの場合、分数を切り上げて保険期間は「22:00」までとなります。

補償は契約した人のみが対象

「乗るピタ!」の記名被保険者以外の方が運転している間は、補償の対象となりません。

ただし、人身傷害保険および搭乗者傷害特約(一時金払)は借りた車に搭乗中の方が補償の対象となります。

記名被保険者とは

運転免許証(仮運転免許証を除く)を持っていて、「乗るピタ!」専用手続きサイトで借りる車を運転する方として契約された方をいいます。

契約時に定めた人以外の人が運転する場合、その方が自らの自動車保険に加入していれば、事故を起こしてしまってもその方の自動車保険の他社運転特約が適用されますが、もし加入していないのであれば運転しないことをおすすめします。

車両保険は必ずつけておこう

「乗るピタ!」に最安値の400円で加入すると、補償に車両保険はつきません。

しかし、第三者の車を借りて運転する場合(車両価格が0もしくはそれに限りなく近い場合は除く)、事故を起こして車の修理や買い替えが必要になったとき、車両保険に入っていなければ運転者がその費用を全額負担することになります。

その際に車を貸した人と運転者との間で金銭のトラブルに発展することも少なくありませんので、必ず車両保険つきの「基本プラン」や「安心プラン」に加入しておきましょう。

補償を充実させずに数百円の負担をケチった結果、数十万円~数百万円の高額な負担を強いられることになることだけは避けましょう。

まとめ

「ちょっと車を借りるだけだから」

そんなときこそ起こりやすいのが事故です。

もし事故を起こしてしまったとき、その損害を車の持ち主の加入している保険でカバーできるとは限りませんので、運転する方が自分でそのリスクを考えてカバーする必要があります。

そんなときにおすすめなのが、今回紹介した損保ジャパン日本興亜の「乗るピタ!」です。

「乗るピタ!」は、スマホやパソコンで簡単に加入できる自動車保険ですが、注意事項を必ず読んでから加入手続きをするようにしましょう。