保険代理店には営業マンのほかにも、裏側を支える事務の方たちがいます。
事務の方々の仕事は大変ですが、その内容はあまり知られていません。
営業マンが日々の営業活動をスムーズに行うためには、事務の方の協力が不可欠です。
では、そのために営業マンができることはどんなことなのでしょうか?
保険代理店の事務の仕事内容
1日のスケジュール
保険代理店の事務の1日のスケジュールはハードです。
これは私の勤めていた都内某代理店の1日のスケジュールですが、営業マンだった私が見ても頭が下がる思いです。
09:30 開店準備
10:00 開店、電話対応、朝礼
10:10~
保険会社との電話対応、更改案件の整理、営業マンへの振り分け、案件の見積もり、顧客との電話対応、申込書の不備チェック、書類関係の送付など
18:00 閉店、電話は留守番電話に切り替え
18:00~
書類の整備、翌日の準備、顧客との電話連絡、保険会社との電話連絡
20:00 退勤
ちなみに、お昼ご飯は交代でとっていて、遅い人で15時から1時間休憩をとる人もいました。
事務のやりがい
一度、事務の方たちに仕事のやりがいについて聞いたことがありました。
みなさん口をそろえていっていたのは、「契約が挙がるのが一番嬉しい」ということでした。
これは、事務の方たちが一生懸命、保険会社と連絡をとったり、契約書のチェックや保険会社への提出作業などを行っている中で、営業マンが一生懸命営業に取り組んでもらってきた申込書がたくさん挙がってくるのを見ると応援したくなるという思いがあるからなんだそうです。
私たちの見ていないところで、しっかりとサポートしてくれる事務の方たちは偉大な存在ですね。
事務の苦労
営業マンは商談先でわからないことがあると、代理店に電話を入れて内容などを確認することがあります。
そのときに事務の返答や対応が遅れたりすると、事務の方たちにイライラしている営業マンを何度も見たことがあります。
ただ、事務の方もそのときには別の仕事をしていますから、営業マンのことを優先したとしても確認作業などをしていたら若干時間がかかってしまうこともあります。
そんなとき、「なんでもっと早く対応できないんだ!」と怒鳴る営業マンがいますが、事務の方はいつも激務に追われているということも頭に入れておかなければいけません。
営業マンができること
余計な仕事を増やさない
事務の方たちは毎日激務に追われています。
あなたが不用意に振った仕事によって、事務の方の仕事の流れをストップさせてしまうことがあります。
ひいては会社全体の流れをストップしてしまうことにもつながりかねませんので、余計な仕事は極力増やさないように心がけましょう。
他の誰かのお願いが原因で、あなたに関わる仕事を事務の方たちができなくなったら困りますよね。
できることは自分でする
これは、事務の方の余計な仕事を増やさないと同じことがいえますが、私が見る限り、「それは自分でできることですよね」ということを面倒臭いという理由で事務にお願いしている方があまりにも多いことがあります。
事務の方も無下に断ったりはしませんが、明らかに仕事のペースが落ち、バタバタしていることがわかります。
事務の方に聞くのは簡単なことですが、その対応に追われている時間で通常業務が滞っていることをもっと知らなければいけません。
事務の方たちは、あなたのお抱えの執事ではありません。
このあたりをしっかりと理解して、日々の営業に臨むようにしましょう。
感謝の気持ちを持って接する
どんな場面でも大切なことですが、事務の方に対してこの気持ちを持っている英ぎょまんは多くありません。
私が見てきた限り、事務の方にいい加減な対応をしている営業マンや、無理なお願いばかりしている営業マンは、その人たちの知らないところで事務の方たちの「ブラックリスト」に載っています。
このブラックリストに載ると、対象となった営業マンに対して日々の対応がキツくなったり、本当に困ったときに助けてくれなくなったりします。
私は事務の方たちと比較的良好な関係を築いていたほうですので、「さねともさんが困ってるならこちらで対応しておきましょうか」などと逆に助けてもらったこともたくさんありました。
まとめ
保険代理店の事務の方は毎日大変な仕事をしています。
私たち営業マンの仕事を陰から支えてくれる、縁の下の力持ちの存在です。
だからこそ、私たちは事務の方たちに日頃から感謝の気持ちをもって営業に取り組むことが大切になります。
営業マンの仕事は、陰で支えてくれる事務の方たちの努力がなければ成り立ちません。
これはよく覚えておきましょう。